12歳以上の希望者にワクチン接種 若者の感染拡大防止へ 沖縄・中城村


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新型コロナウイルスのワクチンを接種するスタッフら=8日、中城村の吉の浦会館

 【中城】中城村は8日、12歳以上の希望者を優先して新型コロナウイルスのワクチン接種を同村吉の浦会館で行った。医療機関での個別接種では希望する数への対応が困難なため、予約登録のシステムで夏休み期間の集団接種を推奨した。対象者570人のうち、12歳以上16歳未満の210人が接種を済ませた。

 2学期以降の学校生活を安心して送ってほしいのと、若者の感染拡大を食い止めることが狙い。

 我謝望音(もね)さん(19)、結音(ゆいね)さん(15)姉妹は父に付き添われて接種した。高校受験を控える結音さんは「インフルエンザの接種より痛くなかった。コロナに負けず受験も乗り超えたい」と話した。短大生の望音さんは、接種をためらう友人もいるが「親と相談し自己責任で接種を決めた」と話し、今後の実習や就職活動に備える。

 結音さんは出生後に横隔膜の手術経験があり、父親は「接種後の副反応や後遺症などの不安が無いわけではない。主治医と相談して接種を決めた。経過観察したい」と話した。

 同村伊集のハートライフ病院から医師4人(小児科医2人)を含む、延べ22人のスタッフが協力した。万が一に備え、ドクターカーも待機させた。
 (儀間由紀美通信員)