「生理の貧困」解消で要請 市に用品寄贈も 日本婦人の会豊見城支部


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山川仁市長(左)と瀬長盛光教育長(右)に「生理用品の配布などを求める要請書」を手渡した新日本婦人の会豊見城支部の会員=2日、豊見城市役所

 【豊見城】新型コロナウイルス禍で子どもたちが生理用品を購入できない「生理の貧困」問題を受け、新日本婦人の会豊見城支部(瀬長洋子支部長)は2日、市役所で、山川仁市長や瀬長盛光教育長に「児童・生徒への生理用品の配布や相談環境の整備を求める要請書」を手渡し、約1700枚の生理用品も寄贈した。

 要請書は(1)学校の女子トイレに返却不要の生理用品の設置(2)必要な生徒に生理用ショーツの配布(3)生理などを気兼ねなく相談できる環境整備―などを求めた。

 瀬長支部長は「トイレにトイレットペーパーがあるように、ナプキンもさりげなく置いてもらえると、子どもたちも安心して学校に通えると思う」と話した。 山川仁市長は「生理の貧困解消に向け、支援を進めている。子どもたちに寄り添った対応をしていきたい」と答えた。

 瀬長教育長は「早急な対応が必要」として、寄贈された生理用品を市内の小中学校に配布する。