オキカで店舗支払いOK 16日から電子マネー機能を付加 加盟店やタクシーで利用可


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県内の交通系ICカード「OKICA」の新サービスをPRする沖縄ICカードの仲吉良次社長(左)と小田修司管理課長 =12日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)と県内路線バスで使える交通系ICカード「OKICA(オキカ)」が、16日から一部店舗やタクシーでの支払いにも利用できるようになる。オキカを発行する沖縄ICカード(那覇市、仲吉良次社長)は「利便性を高めることで、累計45万枚のオキカを100万枚まで増やしたい」とし、加盟店舗を順次増やして多くの県民の利用拡大を図る。

 店舗での決済サービスは那覇市や浦添市、宜野湾市、沖縄市などの合計126店舗でスタートする。そのうち108店舗ではチャージ(入金)もできる。タクシーは、第一交通産業グループ6社(202台)が導入する。加盟店は沖縄ICカードのホームページに掲載している。

 オキカは2014年10月に発行を開始。今年6月時点の発行枚数は45万枚を超えている。

 これまでモノレールやバスの交通機関の乗車券機能に限られていたが、沖縄ICカードは利用拡大のため、2020年11月に資金決済法に基づく「第三者型発行者」に登録。電子マネー機能が新たに付くことにより、オキカ加盟の商業店舗などで利用することが可能となった。

 年内にも琉球銀行が提供する決済端末に対応する予定で、同行と契約する約8千店舗でも追加契約すればオキカを利用することができる。沖縄ICカードは、県内の大型商業施設などにも引き続き導入を呼び掛けることにしている。

 仲吉社長は「駅やバス停周辺の店舗に声を掛けて加盟店を増やし、沖縄の利便性向上に役立ちたい。タクシーでも利用可能となったので、免許を返納した高齢者を含め多くの県民に活用してほしい」とサービスをアピールした。沖縄ICカードでは加盟店を募集している。問い合わせは(電話)098(988)1422。