【知事一問一答】コロナ解析への疑義 委員会への信頼揺らぐことない(8月12日)


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新型コロナウイルス感染者の急増を受け、県民に感染拡大防止を呼び掛ける玉城デニー知事=12日午後、県庁(代表撮影)

 12日の会見の玉城デニー知事らと報道陣のやりとりは次の通り。

 Q:8月末までの全住民50%の1回目ワクチン接種達成と、ワクチン確保のめどについて。

 大城玲子保健医療部長 11日までの実績で1回目接種率は33.5%。1日に1万件以上打っており、達成可能な目標と考える。

 Q:厚労省のワクチン配布基準では11月までに12歳以上は接種率8割を目指しているが、県が10月末までに7割としたのはなぜか。

 玉城デニー知事 11月中に希望する全県民への接種を完了させたいという目標があり、期間を計算してその目標にした。

 Q:県の疫学統計・解析委員会の解析結果などについて疑義が出ているが、受け止めや対応は。

 玉城知事 委員会のデータは県の政策決定で羅針盤として重用してきた。しっかりとしたエビデンスとその解析がなされており、信頼性が揺らぐことはない。委員会も知事直属に位置づけ、メンバーの高山(義浩)医師には県の医療アドバイザーとして力添えいただく方向で手続きを進める。

 Q:全国知事会などで医師や看護師を要請している。自宅療養を減らす療養体制見直しに充てるのか。

 玉城知事 医療が提供できるベッドの数は限られている。中等症以上は入院をする方向を堅持したいが、病院のベッド、医療人材が足りない。関係機関とも連携し、県も努力を重ねている。