なぎなた大城、頂点まであと一歩「また戦う機会ある」 全国高校総体で準優勝


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個人決勝 積極的にメンを打ち込む首里の大城志歩(左)=12日、石川県白山市の松任総合運動公園体育館(ジャン松元撮影)

 頂点まであと一歩届かなかった。間合いをはかりながらスネを狙いにいったところに、メンを打ち込まれた。「読まれていた。相手が上だった。でも自分らしくチャレンジできた試合だった」。大城志歩(首里)はすっきりした様子で語った。

 準決勝までの4試合で相手に一本も許さなかった。持ち味である積極的な攻めでメン、スネ、コテと多彩な技を繰り出し、勝ち上がった。

 全国総体に向けて、特に強化してきたのは苦手だったというスネ。出来に納得いかず、2週間前からは決め技ではなく、つなぎの技にしようと切り替えていたという。ただ、予選ではスネ2本で勝利を収めた試合もあった。「いけるのかと自信になった。全国で一本を取れたというのは一つの収穫だった」と振り返る。

 決勝の相手となった橋爪(大分西)は全国選抜の団体を取り、個人決勝のあとに行われた団体でも優勝したメンバー。上がってくることを想定し、動画を見るなど対策はしていた。「私も早さが取りえだが、負けてしまうほど勢いがあった」と潔くたたえた。

 戦いはまだ続く。1週間後の国体九州ブロック大会に県代表として臨む。「また戦う機会もあるだろう。試合の展開などを見直していきたい」。表情を引き締めた。
 (新垣若菜)


 全国高校総合体育大会・北信越総体第19日は12日、石川県などで8競技が行われ、なぎなたの個人試合で大城志歩(首里3年)が決勝に進出し、橋爪(大分西)に0―1で敗れた。大城は平安名はなと組んだ演技に続いての準優勝となった。団体試合は16校による決勝トーナメントに進出し、連覇を狙った首里は準々決勝で大分西に競り負け、5位だった。大分西が初優勝した。重量挙げは女子59キロ級の米増希々花(糸満3年)がトータル146キロで7位入賞。柔道の女子個人78キロ級で金城陽菜(沖縄尚学3年)が初戦を勝ち抜き16強入りしたが、3回戦で敗退した。バドミントンの個人シングルスで県勢の男女4選手はいずれも1回戦突破はならなかった。