沖縄モズク生産1万9278トン 2021年 関連商品価格は上昇


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 県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀一県漁連会長)は13日、2021年産のモズクの生産量が1万9278トンだったと発表した。過去最高の2万2907トンを記録した前年と比べ16%減少したが、全体的には平年並みとなった。2~4月までは天候が比較的安定し豊作傾向の地区も多かったが、4月中旬に発生した台風2号の影響で被害が生じ、減産となった。

 内訳は、本モズクが目標の2万トンを7%下回る1万8541トン、糸モズクは目標の500トンを47%上回る737トンだった。全国で販売されているモズク関連商品の平均価格は過去3年で最高となる158円で、商品数は231品だった。

 22年の生産目標について、協議会は本モズク1万8千トン、糸モズク600トンの計1万8600トンを目指す。

 21年産の生産量を地区別に見ると、一大生産地の勝連漁協が前年比17%減の8299トンで最も多かった。知念漁協が同14%減の3148トン、久米島漁協も同14%減の1477トンだった。

 恩納村漁協は前年比10%増の1101トンを水揚げした。恩納村は465トンだった16年以降、生産量を大きく伸ばしている。県漁連の担当者は「毎年の生産量は天候にも左右されるが、生産技術の向上が反映された結果だろう」と分析した。