名桜大生が児童とカレー交流 自治会「やまむむ食堂」に体験参加 沖縄市


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やまむむ食堂のカレー作りを体験した名桜大学(名桜エイサー)のメンバーら=7月28日、沖縄市山内

 【沖縄】子どもたちが安心・安全に過ごせる居場所づくりに取り組む山内自治会(廣山實会長)の「やまむむ食堂」に7月28日、名桜大学の学生6人が参加し、カレーライスを作った。ランチで訪れる区民一人一人と言葉を交わして温かいカレーをよそい、子どもたちの笑顔に満足げだった。食後の子どもたちとの歓談にも参加し、和やかな時間を共有した。

 市のモデル事業としてオープンしたやまむむ食堂は月1回、地域の子どもたちに無料ランチを提供している。この日は県外出身の学生らを含む名桜エイサーのメンバーらが参加。仕込みから配膳、歓談などの全工程を体験した。

 名桜大学OBで同地域の青年会活動にも熱心に取り組んでいる岸本竜也さん(42)の提案で行われた。公民館の調理場に立つ6人は「40人分の肉を煮込んだり、ニンニクを刻んだりするのは初めてなので発見があった」「自炊をしているが、みんなで調理をすると楽しい」と話した。

 ランチの時間には子どもたちが次々と集まった。カレーを頬張り「おいしい、軽くあと1杯は食べられるよ」と笑顔を見せた。

 岸本さんは「名桜エイサーは山内青年会とのエイサー交流もあり、地域の清掃事業にも参加している。素晴らしい後輩たちだ」と胸を張った。

 地域や青年会との関わりについて、茨城出身で4年生の安井優理さん(23)は「本土には青年会活動がほとんどないので、沖縄の各地域と青年たちの関わり方に興味があり感心する。他県の人を快く受け入れる人柄と温かさが心地よく、すぐになじんで溶け込めた」と話した。エイサーとの出合いを「太鼓を振り回しながらたたく形を初めて見てびっくりした。動き回る動作にも引きつけられた」と振り返り「これからも沖縄の文化も学びたい」と語った。

 (山川宗司通信員)