那覇がPK戦で散る 攻撃切り替えが一歩遅く 全国高校総体


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 全国高校総合体育大会・北信越総体第21日は14日、福井県などで6競技が行われ、サッカー男子は1回戦で三重と対戦し、PK戦の末に敗れた。


守備注力し過ぎ 攻撃が一歩遅く シュートまでいけず
 

那覇―三重 左サイドから攻め上がる那覇の選手ら=14日、福井県坂井市の日東シンコースタジアム(謝花史哲撮影)

 中盤からの素早い寄せで連係をつぶし無失点に抑え込んだ。那覇は持ち味のサイド展開を狙うが、攻撃への切り替えが一歩遅く、決定機をつくれない。シュートまでが遠く、PK戦で惜しくも敗れてしまった。

 最終ラインからつないで前線に圧力を掛けてくる三重。「強さはあった」(上地悠大郎主将)が、最終ライン前のボランチが中盤で積極的に奪いにかかり、DF陣と連動して相手に隙を与えなかった。

 一方で守備に注力するあまりに前線への展開で弱さがあった。仲里凌司が豊富な運動量で走り回り、サイドへの流れをつくる。吉野凱が左サイドからゴール近くまで迫ったが、それ以上がいけずシュートは0本に終わった。

 悔しい結果となったが、吉野は「決定力さえ付いたら全国でもチャレンジできる」と那覇のパスサッカーで渡り合える実感を得た様子。上地主将も「フィニッシュまでいけない課題が大きく出た。ただ全国で悔しい思いをしたからこそ次こそはと強く思う。冬の選手権で勝ちにいきたい」と前を向いた。

 (謝花史哲)


(テクノポート福井スタジアムほか)
▽男子1回戦
三重(三重)
 0―0(0―0,0―0,PK5―4)
那覇