オスプレイ飛行停止せず 部品落下事故で在沖米海兵隊「事故機固有の問題」


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
騒音防止協定の時間外に着陸する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機=13日午後10時37分ごろ、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの部品落下事故で、在沖米海兵隊は16日、本紙の取材に「(事故原因は)構造的でないとみられる事故機固有の問題で、同型機の飛行を中止する必要がない」と、同型機の飛行停止はしないと説明した。パネルなどの部品落下は12日に発生したが、それ以降も普天間飛行場所属の同型機の飛行が確認されている。

 海兵隊は「飛行隊は他の同型機の(落下物と)同じパネルを検査し、安全だと判断した」とし、飛行継続の正当性を主張した。事故原因や落下物の詳細については「保安上の理由で追加情報は提供できない」などと言及を避けた。

 玉城デニー知事は14日のコメントで事故原因が究明されないままの同型機飛行に「言語道断だ」と訴えていた。県は近く、関係機関を県庁に呼んで抗議要請する方針。

 米海兵隊は6月のうるま市津堅島のUH1Yヘリ不時着事故でも、「特定の機体の問題で、同型機全体の問題ではない」とし、県の同型機飛行中止要求を拒否した。