沖尚初戦突破にスタンド沸く 観客制限、スティックバルーンで熱く応援<夏の甲子園>


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内野席から選手を応援する生徒や父母、学校関係者ら=16日、兵庫県の阪神甲子園球場

 第103回全国高校野球選手権大会で、沖縄尚学高校は16日、雨天のため当初の予定から4日遅れて初戦を迎えた。新型コロナウイルスの感染防止のため、阪神甲子園球場は観客数を制限し、外野スタンドに一般客がいない異例の大会となる中、三塁側内野スタンドからは父母やブラスバンドの応援が鳴り響き、選手たちに力を与えた。

 父母会長の仲里亮さん(44)は「順延で調整が心配だったけど、みんなリラックスしていた」と、棒状の風船をたたいて応援した。応援団は当初約230人だったが、順延が続いて沖縄に帰らざるを得なかった父母が50~60人いたという。初戦突破で再び現地で観戦できる機会がつながり「勝って良かった」と声を弾ませた。

 完封したエース當山渚投手の父・亮さん(45)は「すごい。落ち着いて投げてくれた」と誇らしげだった。前日に電話で「平常心で」と伝えていたという。「相手がどの学校でもやることは一緒。普段の力を出してほしい」とエールを送った。