俊足巧打で揺さぶり 沖尚の下地が4安打、セーフティーバントも成功<夏の甲子園>


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阿南光―沖縄尚学 2回2死一、三塁の好機に右適時打を放つ沖尚の下地泰世

 俊足巧打の下地泰世が5打数4安打、1盗塁で阿南光の守備を揺さぶった。「自分の武器」と掲げる走塁技術は誰にも負けない自負がある。これを買ってか、指揮官からのサインも「セーフティーバント(の指示)がよく出る」。

 六回1死一、二塁、下地へのサインはセーフティー。初球を三塁側にうまく転がして疾走。投手が送球に迷う間にベースを踏み、内野安打が記録された。「狙ってました」。してやったりの表情だった。

 沖縄大会は1盗塁で納得いく結果ではなかった。「走力でもっと貢献したくて、甲子園でその課題を克服しよう」と挑んだ初戦。宮古島から駆け付けた両親が見守る中、打撃でも結果を残し「4安打の固め打ちができたので次への自信にもなった」。自慢の足と好調な打撃で2回戦でもグラウンドを駆け回る。