粟国村新庁舎が着工、来年夏に完成予定 赤瓦の屋根やフクギ並木も


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
粟国村役場新庁舎の完成予想図(粟国村提供)

 粟国村はこのほど、村東で村役場新庁舎の建設に着工した。1972年に完成した現庁舎は築49年で老朽化が進み、現行法の耐震基準やバリアフリーに対応していないなどの課題があった。新庁舎は2022年8月に完成、10月に供用開始予定。防災拠点施設としての機能向上や住民サービスの向上を図る。

 新庁舎は、現庁舎の東方に約200メートル離れた敷地に建設中。港まで続く県道185号の通り沿いに面し、郵便局や学校、交番などの公共施設が隣接する。海抜35メートル以上の高台に位置し、津波などの災害時にも住民サービスを維持できる。

 鉄筋コンクリート造りの2階建てで、建設面積は1054・38平方メートル、延べ床面積は1727・19平方メートル。赤瓦の屋根やフクギ並木など、周囲の景観に配慮した外観が特徴。1階には民生課のほか、地域のイベントなどを開催する交流ホールを設置する。2階は村議会や教育委員会が入る。

 総事業費は約10億円で、内訳は庁舎基金が約3億円、地方債が約7億円となっている。現庁舎の跡地利用は検討中。