スマートミール認証弁当を限定販売 丸大と「てるしの」健康づくりと食環境を推進


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
スマートミール認証を受けた弁当を手に取る客=11日、南風原町宮平の丸大南風原店

 【南風原】スーパーマーケットの丸大(南風原町、大城義弘代表)と指定障害福祉サービス事業所「てるしのワークセンター」は(同、岸本吉博施設長)11日、栄養バランスが取れたスマートミール認証の弁当販売を開始した。丸大は県内全店舗で販売している。スーパーの弁当が同認証を受けるのは県内で初めて。丸大南風原店では、てるしのワークセンターの弁当も31日まで期間限定で販売する。

 日本栄養改善学会など13団体が実施するスマートミール認証制度は、健康な食事と食環境の推進を目的としている。認証基準では、1食当たりのカロリーや塩分量のほか、消費者がスマートミールを購入しやすい環境を作るため、情報発信なども定めている。

 町の調査によると、2008~20年の12年間に町内で総菜や弁当を取り扱う「中食」産業は、46事業所から71事業所に増え、約1・5倍拡大した。肥満や高血圧の町民も多く、町の具志堅志保管理栄養士は「個人への栄養指導では健康管理ができない」と感じていた。昨年11月、町は町民の健康づくりのため、中食を取り扱う町内事業所に協力を呼び掛け、2事業所が手を挙げた。

 てるしのワークセンターの岸本施設長は「新型コロナウイルス禍で利用者のうつ病や糖尿病などが増えていたが、スマートミールの認証を受けてからは楽しそうに笑いながら弁当を作っている」と笑顔を見せた。

 商品部の大城良仁課長は「健康や減塩に気を遣った弁当は予約注文や宅配ではなかなかない。身近なスーパーとして地域の健康を支えたい」と話した。

 丸大では4種類、てるしのワークセンターでは10種類の弁当を取りそろえている。販売価格(税込み)は400~500円程度。丸大では受取日の3日前までの予約注文も受け付けている。丸大南風原店(電話)098(889)3465。