初の空手講義16人修了 各流派の歴史学ぶ 琉球大


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
琉球大学の空手講義の受講生と指導を務めた空手家ら=7月30日、豊見城市の沖縄空手会館

 琉球大学で今年4月に開講した「沖縄空手」の前期最後の講義がこのほど、豊見城市の沖縄空手会館で行われ、16人が修了した。県指定無形文化財保持者など各流派の空手家が集い、自身の経験を交えながら空手の歴史を伝えた。担当教員の大湾知子准教授は「先人が苦労してつないできた文化を大切にしてほしい」と意義を語った。

 講義は上地流の仲程力氏や小林流の比嘉稔氏、少林流の島袋善保氏など、それぞれの流派の達人が実技指導した。

 最終日の7月30日は、空手会館の資料室や展示室を巡り、中村靖館長が空手を世界に向けて発信する空手周辺事業の取り組みについて講義した。

 大湾准教授によると、大学の教職員が担当教員となり、空手の講義が開かれたのは国公立大で初。受講生の尾立真悟さん(31)=西原町=は「沖縄全体で文化として空手を盛り上げるようなストーリーがあった。空手を学ぶ大切さが分かった」と話した。