【要旨】米軍属の強制性交未遂事件の抗議決議・意見書 沖縄県議会


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 県警は、4月に本島中部の路上で女性に性的な暴行を加えようとしたとして、米軍属の男を強制性交等未遂の容疑で逮捕した。被害者への肉体的・精神的な苦痛だけでなく、人間としての尊厳を踏みにじるものだ。静かな住宅街での事件発生に県民にも大きな不安と怒りが広がっている。

 県議会は事件が発生するたびに、綱紀粛正や再発防止、関係者への教育などを徹底するよう強く申し入れてきた。再発防止に向けた米軍の管理体制強化や取り組みが徹底されていない。米軍が県民のよき隣人であろうという姿勢そのものに強い不信感を抱かざるを得ない。厳重に抗議し、次の事項を要求する。

1 被害者への謝罪と完全な補償、丁寧な精神的ケア

2 軍人・軍属らの綱紀粛正を徹底し、再発防止策を県民に示すこと

3 日米地位協定の対象者である軍属らの夜間外出を規制すること

4 「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)」の在り方を含め、実務者協議の場を設けること

5 地位協定の抜本的改定