衆院選・沖縄県内の構図は? 3区は名護市長選に影響も


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(左から)屋良朝博氏 島尻安伊子氏

 10月21日の衆院議員の任期満了日まで残り2カ月となった。新型コロナウイルスの感染状況や自民党総裁選が絡み、日程は流動的だが、今年最大の政治決戦である衆院選は刻々と近づき、決戦ムードは高まる。来年の県知事選の前哨戦にも位置付けられ、玉城デニー知事を支え、名護市辺野古の新基地建設反対でまとまる「オール沖縄」陣営と、政権与党の自民・公明陣営が激しい選挙戦に備えて着々と準備を進める。菅政権、玉城県政のコロナ対策の評価や名護市辺野古の新基地建設の賛否などが大きな争点となりそうだ。(大嶺雅俊)


 沖縄市やうるま市を票田とする3区は、現職の屋良朝博氏(59)=立民=と元沖縄担当相の島尻安伊子氏(56)=自民=の一騎打ちの構図となる見通しだ。投票率が43・99%と県内国政選挙で過去最低を記録した2019年4月の補欠選挙も同じ顔ぶれで争われ、「オール沖縄」の屋良氏が約7万7千票を獲得し、約5万9千票を集めた島尻氏との選挙戦を制した。

 17年の前回は現知事の玉城デニー氏(61)が約9万5千票を集め、3万票近い差を付けて自民候補を破った。

 新基地建設計画を抱える名護市も選挙区内にある。重要選挙の一つに数えられる来年1月の同市長選も見据えた選挙戦が展開されるとみられる。