FC琉球、終盤で追いつき同点 劣勢を打破したきっかけは


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 サッカー明治安田J2第26節は22日、各地で行われ、FC琉球はNDソフトスタジアム山形でモンテディオ山形と対戦し、2―2で引き分けた。14勝6敗6分けで勝ち点48で4位のまま。

 琉球は前半9分に武田英寿が先制点を挙げたものの2点を返され、1―2で折り返した。後半は山形ペースで進んだが、終盤から琉球が猛攻を仕掛け、途中出場の上原慎也が39分にゴールを決めて追い付いた。

 次節は28日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦する。

 琉球にとって価値ある引き分けとなった。山形はピーター・クラモフスキー監督が指揮を執った5月16日から10勝1分けと勢い付く。琉球は前回、5月22日に0―2でホーム初黒星を喫した。

 前半序盤は琉球が活発なパスワークでボールを支配した。相手DFからのパスをカットし、最後は武田英寿が決定力のあるシュートで確実に得点。しかし、その後は21分にDFリ・ヨンジが自陣でパスを奪われると、たくみにつながれて失点。10分後には、サイドから中央へクロスを入れられ2点目を奪われた。

 後半も山形に主導権を握られた。体力が落ちたところにロングボールを多用されるなど、危機的状況が続いた。劣勢を打破したのが風間宏希と上原慎也だった。風間が精度の高い右クロスを上げ、ゴール前でフリーだった上原が「リのミスを帳消しにしたいという思いだった」と左足で同点ゴール。左サイドバックで先発の上原牧人に代わって途中出場し、大きな役割を担った。

 終了間際には、GK田口潤人が決定的なシュートを右腕ではじくスーパーセーブ。けがで3カ月近く欠場していたとは思えない、切れのあるプレーでチームを救った。

勝ち点2落とした

 樋口靖洋監督(琉球)の話 タフなゲームになった。勝ち点2を落としたという思いが強い。プレスのタイミングが合わなくなり、サイドに開いた選手に引っ張られてしまった。けがが治った上原牧人には推進力を期待し、上原慎也は切り札的存在で起用した。