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全国高校総合体育大会・北信越総体第29日は22日、福井県と新潟県で5競技が行われ、レスリングは女子57キロ級の金城里音(浦添工3年)が初戦の2回戦で敗れ、準々決勝進出はならなかった。
初の全国大会は悔しい初戦敗退に終わった。浦添工3年の金城里音は自分のレスリングが最後までできないまま、6ポイント差の判定負け。第2ピリオド終盤にポイントを奪い返す粘りも見せたが「自分の力じゃない。点が舞い込んだだけ」と首を振り、実力不足を痛感する舞台となった。
腕取りから相手が後方に逃げる力を利用して足をつかむ狙いだった。しかし腕が滑ってつかめない。深追いで腰が浮く。組み合いも悪く、相手に主導権を取られ、先制した4点はすぐに追い抜かれた。
第2ピリオドから組み手を改善することができたが、間に合わず。ビッグポイントを狙った投げも不発。広げられたリードを詰められなかった。
県内で高校女子レスラーは1人だけ。多くの人に支えられ技を高めてきた。何より練習した力を出し切れなかったことが悔しかった。大学でも競技を続けることにしている。今回の負けで「より火が付いた。一から出直す」とさらに打ち込む覚悟だ。
(謝花史哲)
(福井県おおい町総合運動公園体育館)
▽女子57キロ級2回戦
鈴木愛彩(青森・八戸学院野辺地西) 13―7 金城里音(浦添工)