大松・照屋(南星)組が初代王者 勝因は強い精神力 全国中学ビーチバレー


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大会に招かれた元プロビーチバレーボール選手の川合俊一さん(中央)と写真に納まる大松悠樹(左)と照屋舜=22日、愛知県の碧南緑地ビーチコート(提供)

 ビーチバレーボールの第1回全国中学生大会は21、22の両日、愛知県の碧南緑地ビーチコートで行われ、南星中の大松悠樹・照屋舜組が決勝でフレンズ(岐阜)を21―19で破り、初代王者に輝いた。

 沖縄の男子中学バレーボールを代表するとも言える南星中3年の2大エースがビーチの戦いで全国を制した。砂上での練習は大会前の2週間のみ。「少しの期間で習ったことを実践できた」(大松悠樹)、「練習で教えてくれた人たちに感謝したい」(照屋舜)と声を弾ませた。

 決勝は常に3点差ほどを追う展開。砂の戦いに長けた相手にフェイントやツーアタックを巧みに使われ、先に19点目に到達された。ただ、ここから2人が勝負強さを発揮する。「うまく拾いながら攻撃につなげられた」(照屋)と粘り、連続得点で逆転勝ちを収めた。照屋は「接戦でも崩れないメンタルが良かった」と精神面を勝因に挙げた。

 ともに好守のバランスが取れており、大松は「どっちにボールがいってもレシーブで上げて、攻撃ができた」と振り返る。室内に比べて足場が悪い戦いを制し「腰を低くして動くことは大切」と、経験をインドアにも生かしていく。