レスリング徳比嘉8強ならず 強敵に「出し切った」 全国高校総体


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男子65キロ級3回戦 激しい組み手争いを繰り広げる南風原3年の徳比嘉未仁(左)=23日、福井県おおい町総合運動公園体育館(謝花史哲撮影)

 全国高校総合体育大会・北信越総体第30日は23日、福井県で3競技が行われ、レスリング男子65キロ級の徳比嘉未仁(南風原)は3回戦で敗れ8強進出はならなかった。

 初めてのインターハイに挑んだ南風原3年の徳比嘉未仁は、初戦の2回戦で鮮やかにTフォールを決め、勝ち名乗りを受けた。第1シードの高橋(東京)と対戦した3回戦は逆にTフォール負けを喫したが「悔いの残らないよう出し切った。楽しかった」と満足の一戦だった。

 兄2人の影響を受け、競技を始めた。全国総体を経験してきた兄たちと同じ舞台に立つことは一つの目標だった。しかし1年の頃は小学から好敵手の大城祐人(北部農林)に敗れ、出場を逃した。昨年は僅差で勝利したが、コロナ禍で全国総体は中止に。そして高校最後の年に念願の場所にたどり着いた。

 トーナメント表を見た時から、勝ち上がれば優勝候補の高橋と当たることになると分かった。実際に「ぼろぼろだった」が、積極的に前に出て「少しは自分の動きはできた」と手応えも。体力も技術的にも届かない距離ではないと感じた。

 大学ではグレコローマンスタイルを専門に競技を続ける予定で「今回の経験を生かして大学でトップを取りたい」と決意を新たにした。(謝花史哲)