客の手が震えている…「詐欺では?」 ファミマ店員が詐欺被害防ぐ


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特殊詐欺を未然に防ぎ、感謝状を受けた嘉手苅愛子さん(左から2人目)と安里加代子さん(同3人目)=23日、沖縄署

 【沖縄】沖縄署(宮城貴署長)は23日、特殊詐欺を未然に防いだとして、ファミリーマート海邦1丁目店の店員安里加代子さん(47)=うるま市=と嘉手苅愛子さん(27)=嘉手納町=を表彰した。宮城署長は「お客さんの異変に気付いて声掛けし、被害を防止した」と2人をたたえた。

 5月26日、70代男性がプリペイドカードでサイト登録料20万円を送金するため、レジの安里さんと嘉手苅さんに話し掛けた。安里さんは男性の手が震えている様子を見て「詐欺ではないですか。近くに交番があるので大丈夫ですよ」と説得し交番へ連れて行った。

 その後、2人は男性にお礼を伝えられ、「良かった」と安堵(あんど)したという。

 沖縄署によると、男性がスマートフォンでクリックすると自動的にサイト登録料が請求された。男性は「身に覚えがない」と電話で抗議したが、電話口の相手に「裁判になる」などと不安をあおられたという。安里さんは「身近にも詐欺があった。今後も気付いたら声掛けしたい」と話した。