米軍、オスプレイ飛行中止を拒否 沖縄県が要求、部品落下に抗議


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米海兵隊への抗議後に報道陣の取材に応じる県の金城賢知事公室長=25日、北中城村のキャンプ瑞慶覧ゲート前

 沖縄県の金城賢知事公室長は25日、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐にオスプレイ部品落下事故について抗議した。県は事故原因究明までの同型機飛行中止を求めたが、米側は同型機の落下部品と同じ箇所の点検をしたことを説明し「即応体制の維持の観点から訓練は必要」として拒否した。

 部品落下では米軍から沖縄防衛局を通して県に一報が入るまで約1日を要し、落下部品の大きさも後に訂正されるなど、連絡体制の問題が露呈した。県は事故発生時の正確で迅速な情報提供を改めて要請した。

 米側は当初の情報提供が正確でなかったことを認めた上で、「可能な限り改善したい」と説明した。

 事故原因については「現時点で明らかではない」とした。

 金城公室長は抗議終了後に報道陣の取材に応じ「まずは原因究明が重要だと考えている」と強調した。

 県は米海兵隊に提出した抗議文でオスプレイの配備撤回と普天間飛行場の早期閉鎖・返還も求めた。