【東京】農林水産省は2022年度の概算要求に、台風や干ばつなどの被害からさとうきび農業の生産基盤を守るための「さとうきび増産基金」を盛り込む方針を固めた。21年度当初予算の111億円から、24億円増の135億円を求めた「甘味資源作物生産支援対策」の一環とする。
同基金は、度重なる台風や干ばつ、病害虫被害などで減産を余儀なくされていた農家の救済を目的に12年度に創設され、14年度までに国が県に約24億円を交付していた。
農水省が示した全体の概算要求は、21年度当初予算比16%増の2兆6842億円としている。