バスケ安間志織がドイツ移籍を発表 目標だった海外挑戦「チャンスもらえ感謝」


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Wリーグプレーオフ決勝で躍動した安間志織=3月、東京・代々木第二体育館

 バスケットボール女子Wリーグのトヨタ自動車は26日、県出身の安間志織(27)=北谷中―福岡・中村学園女子高―拓殖大出=がドイツリーグ「ブンデスリーガ」でフライブルクに本拠地を置くアイスフォーゲルに移籍すると発表した。既にドイツに渡り、チームに合流している。同球団への日本人選手の加入は初めて。

 アイスフォーゲルは9月25日に2021―22シーズンの開幕戦を迎える。球団ホームページでは安間について「日本を代表する選手であり、絶対的な先駆者」と紹介した。

 安間は162センチのポイントガード。16―17シーズンからトヨタに所属。昨季はチームを初優勝に導き、プレーオフ最優秀選手に選ばれた。東京五輪では日本代表の最終候補まで残った。

 トヨタのホームページでコメントを発表した安間は、2~3年前から海外挑戦を考えていたことを明かした上で「準備をずっとしていました。目標にしていたオリンピック出場はできませんでしたが、このタイミングで海外でプレーするチャンスをもらえた事に感謝しています」と語った。新たな挑戦に向け「私らしく、楽しく頑張ってきます」と意気込んだ。

 安間と親交の深い県バスケ協会の日越延利専務理事は「あの小さい体で世界に挑戦する気概が素晴らしい。沖縄、日本からこういう選手が出ることは、子どもたちにも夢を与える。頑張ってほしい」と熱いエールを送った。