久米島にラボ開所 東京の「ヒューマンセントリックス」地元の雇用にも期待


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久米島ラボ開所式に臨む関係者ら=19日、久米島町比嘉のヒューマンセントリックスの久米島ラボ

 【久米島】東京と福岡に拠点を持つヒューマンセントリックス(本社・東京、中村寛治代表取締役)は19日、久米島町比嘉にある久米島ラボの開所式を開いた。中村代表取締役や大田治雄町長、玉城安雄議長が参加しテープカットなどで開所を祝った。2019年に東京から久米島に移住し、テレワークを始めた久米島ラボの藤崎陽介室長は「小・中学生の子どもたちが参加できるような案件と教育が融合したプロジェクトを進め、競争力を持った人材を久米島から生み出していきたい」と意気込んだ。

 現在、久米島ラボの従業員は3人。主に企業向けの動画制作・編集を手掛けるほか、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使った遠隔操作で東京の撮影現場の監督を行うなど、居住地にこだわらない働き方の拠点として事業を展開している。今後は島内の雇用や地域活性化にも力を入れていく。

 ヒューマンセントリックスの中村代表取締役は「どこにいても仕事ができるのが強みだ。(都市に住みながら地方と交流する)関係人口の増加と地域の雇用の両方に貢献していきたい」とあいさつした。

 大田町長は「今の若い子たちが地元にいながら仕事ができるような環境をつくっていくのがわれわれの役割だ。ぜひ皆さんがこの久米島にいても働けるということを先頭きって宣伝していただきたい」と期待した。

 求人・案件の問い合わせはメールで受け付ける。yosuke.fujisaki@humancentrix.com
 (盛長容子通信員)