学生ゴルフV2の星川 開き直り、逆転で有終の美 プロの道へ自信


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 ゴルフの日本女子学生選手権は27日、愛知県の愛知CC(6444ヤード、パー72)で第3ラウンドが行われ、首位と2打差の2位で出た星川ひなの(真志喜中―熊本国府高出―日大4年)が73でまとめ、通算2アンダーの214で逆転優勝した。2019年に初優勝を遂げ、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今大会で、史上6人目となる2連覇を成し遂げた。砂川翔子(石田中―首里高―駒大)は通算228で22位。

 男子の日本学生選手権は同日、愛知CC(7132ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、平田憲聖(大阪学院大)が通算272で優勝した。宮城慎太郎(琉大付中―埼玉栄高―東北福祉大)は通算285で24位だった。


開き直り奏功、終盤追い上げ プロへ自信示す
 

星川ひなの

 ディフェンディングチャンピオンとして、我慢のプレーを続け、終盤の逆転優勝で有終の美を飾った。

 首位と2打差の2位でスタートしたが、1番から2連続のボギーをたたき苦しんだ。後半に入っても12番でOBを出しダブルボギーとスコアが伸びない。

 それでも、焦ることはなかった。「ボギースタートでも、OBしてダボっても、これからバーディーとれればいいや」。開き直りが奏功し、終盤の追い上げへとつなげた。

 15番。同組で回っていた選手がバーディーを沈めると、「私も(バーディーを)取らないと」と発奮。パー3の16番をピン奥1メートルに付けバーディーを奪うと、パー4の17番はセカンドショットでピン奥3メートルに付け、パターでねじ込み連続のバーディー。「16、17番でバーディーを決められたのが(優勝を)決められた一番の勝因」

 卒業後はプロを目指しており、11月にプロテストを控えている。高校、大学と県外で鍛錬を積み「高校卒業後、プロになって食べていける自信がなかった。この4年間で確実に成長できた」と自信を示す。

 初出場した大学1年で準優勝、2年で初優勝、4年で大会史上6人目の連覇を成し遂げた22歳。「多くの人に愛され、応援されるプロゴルファー」を目指して歩み続ける。