琉球コラソン、開幕黒星 前半リードも後半失速 大同特殊鋼に22―31


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の2021―22シーズンが28日、開幕した。男子の琉球コラソンは愛知県の枇杷島スポーツセンターで昨季4位の大同特殊鋼と対戦し、22―31で敗れ黒星スタートとなった。

 前半、GK衣笠友貴の好セーブなど堅い守りから速攻が機能し2点リードしたが、後半はターンオーバーからの失点が重なり逆転されて一気に点差を広げられてしまった。今季から指揮を執る黄慶泳(ふぁん・きょんよん)監督の初陣を白星で飾ることはできなかった。2戦目として予定されていた9月5日のトヨタ自動車東日本戦は延期が決定。次戦は同11日午後1時から、北陸電力福井体育館フレアで北陸電力と戦う。


琉球コラソン―大同特殊鋼 カットインしてゴールに迫る村田龍=28日、愛知県の枇杷島スポーツセンター(チーム提供)

 前半は琉球コラソンの時間だった。守りから切り替えの早い攻撃プランがはまり、徐々に流れを引き寄せる。先行された点差を詰め、最終盤に退場者を出しながらも失点を許さず、1人少ない中でも同点から勝ち越しにつなげる2点連取でリードした。

 黄慶泳新監督の下でスタミナ強化を図ってきたメンバーら。狙いは早い攻守の切り替えに耐えられるようにすること。その意図は選手起用からも。昨季は守備専門に出場する機会が多かった松信亮平が攻撃に加わった。

 守備の後の選手交代にかかる時間を減らし、テンポの早い展開に持ち込んだ。実際に速攻から得点機を生み出すことに成功し、村田龍が素早いカットインで4得点と活躍した。

 速攻の鍵となる守備では前半9セーブのGK衣笠友貴を中心に連係の取れた守りが攻撃の起点に。黄監督のもう一つの目標「失点は22~23点」に近づける内容だった。

 しかし一転、後半は高めの守りにシフトしてきた大同特殊鋼の守備網に手こずり失速。シュートにいけないままターンオーバーから連続得点を許してしまい流れを渡してしまう。前半の善戦及ばず敗北を喫した。

 黄監督は「前半はプラン通りにできた。しかしスタートメンバーで60分戦うのは難しい。試合の中でどう戦い方を変えていくのか。まだ成熟度は低いが課題を整理しやりながら伸ばしていきたい」と気持ちを切り替えた。