written by 西銘研志郎(八重山支局)
今年の夏は特にあつい。
野球好きの私は、5歳のころから応援しているプロ野球オリックスの連戦連勝に興奮している。長らく低迷するチームだが、今シーズンは県出身の宮城大弥投手(興南高出)ら若手選手の活躍で大躍進。早くも秋のリーグ制覇を想像し、胸を躍らせる日々が続いている。
だがそんな好調オリックスに立ちはだかる壁がある。同じく県勢の平良海馬投手(八重山商工高出、西武)の存在だ。昨年新人王を獲得した勢いそのままに、今季も連続試合無失点の日本記録を更新するなど大車輪の働きを見せる。東京五輪の野球日本代表メンバーにも選ばれ、金メダルを獲得。まさしく日本を代表するセットアッパーとして開花した。
平良投手の出身地、石垣市を担当する私は、平良投手が活躍すると島の人たちへ取材をする。その度に聞かれるのは「石垣の子があんな大舞台で活躍するとは。誇りに思う」という熱い応援だ。平良投手は今や島のヒーローとして、コロナ禍で落ち込む石垣の人々に勇気を与えている。
話は変わるが、7月下旬以降、私が働く八重山支局はエアコンが壊れたままだ。このコラムを書いている時点で、まだ新エアコンは届いておらず、額に汗を浮かべる暑い日が続いている。
プロ野球は間もなく佳境を迎える。オリックスと石垣島の豪腕が、優勝をかけ、熱戦を繰り広げるシーンが実現すれば、ペナントレースはさらに熱くなる。私も一野球ファンとして、テレビで試合を観戦したい。その時はぜひ涼しい部屋で。
(石垣市、竹富町、与那国町担当)
ゆんたくあっちゃー 県内各地を駆け回る地方記者。取材を通して日々感じることや裏話などを紹介する。