緊急宣言中に離島出張繰り返した沖縄総合事務局長、退任へ


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退任報告で玉城デニー知事(右)と謝花喜一郎副知事と面談した吉住啓作沖縄総合事務局長=30日、県庁

 9月1日付で退任する沖縄総合事務局の吉住啓作局長が8月30日、県庁に玉城デニー知事を訪ねた。吉住氏は「後任も総合事務局での勤務経験があり、地元に精通している。しっかりと県と連携して施策を推進するよう引き継ぎたい。次は沖縄とは関係ないセクションだが、心の中は沖縄にいるつもりで、新天地でも頑張りたい」と述べた。

 吉住氏の後任には、田中愛智朗内閣府大臣官房政府広報室長が就任する。

 吉住氏は2019年7月に着任。首里城火災や豚熱、新型コロナウイルスの感染拡大などの対応に追われた。吉住氏は新型コロナの感染拡大中に、総合事務局の観光ポータルサイト製作の名目で県内各所への出張を繰り返していたため、河野太郎沖縄担当相は「不適切であることは否めない」との見解を示していた。

 玉城知事は「とても残念な気持ちだが、また新たな勤務先でも活躍してほしい」と述べた。