高校野球 秋季沖縄大会の見どころは? 各ブロックの展望


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 第71回県高校野球秋季大会の抽選会が8月31日、嘉手納町のかでな文化センターで行われ、1回戦24試合の対戦カードが決まった。

 9月12日まで部活動が原則休止となっており、活動再開になったとしても開幕まで約2週間と準備期間は短い。練習不足や公式戦中止に伴う実戦不足で、各校とも例年以上に厳しい環境下にある。部活動の再開後も猛暑が見込まれ、選手の体力面が懸念される。今夏の選手権沖縄大会のようなワンサイドゲームの増加が予想される。打撃でも守備でも基本を徹底し、ミスを減らすことが大事になる。投手陣の仕上がりも大きく影響しそうだ。

知念など実力伯仲 Aブロック

 夏4強入りの知念や地力のある具志川、普天間、八重山も入り実力伯仲。中でも投手力の高い興南と終盤の力強さが魅力の宮古の一戦は接戦が期待できる。夏は両校8強入り。春、夏の大会で活躍した選手も残っている。投手陣の仕上がりが鍵を握りそうだ。

 

中部商引っ張るか Bブロック
夏準優勝の中部商が上位争いを引っ張るか。春4強の沖縄工や美里工も入った。注目カードは、例年力のあるチームをつくる沖縄水産と夏の大会で活躍した下級生が残る八重山農林の対戦が挙げられる。久米島・南部商の連合チームと首里の一戦も好ゲームに期待。

 

KBC、投手力安定 Cブロック
 昨夏の独自大会準優勝のKBC未来や春の九州王者・具志川商、夏4強の豊見城が入り、実力は拮抗(きっこう)。KBCの大城元は昨夏、1年生ながら決勝マウンドを任されるなど期待も大きく、投手力の安定が見込まれる。南風原や糸満、前原、コザも力がある。

 

沖尚、頭一つ抜ける Dブロック
 今夏の選手権代表の沖縄尚学が頭一つ抜けた印象で、初戦は読谷と対戦する。堅守が持ち味の宜野座と勢いに乗ると止まらない北山のカードも注目される。与勝や宜野湾、西原、嘉手納など実力校もそろい、上位進出をうかがう。