八重山商工生、商業研究大会で最優秀 「ユニバーサル観光」を調査・実践


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県高校生徒商業研究発表大会で最優秀賞を受賞した八重山商工高の生徒ら=8月24日、石垣市役所

 【石垣】高齢の人や障がいのある人、外国人なども気兼ねなく参加できる旅行「ユニバーサルツーリズム」について調査・研究してきた八重山商工高マーケティングリサーチ部がこのほど、県高校生徒商業研究発表大会で最優秀賞を受賞した。同部は8月24日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に活動を報告した。

 八重山商工高が発表したのは「石垣島から発信!! ユニバーサルツーリズム~全ての人が楽しめる魅力ある観光地~」と題した研究の成果。研究では観光施設やカフェでの障がい者、外国人観光客への対応での課題を分析し、モデル店となったカフェと協力して、中国語でのメニューを作成したり、スロープを設置したりするなど取り組んだ。

 報告を受けた中山市長は「研究成果が島のいろんなところで生かせていけると思う」とたたえた。

 部員で2年生の入川呼桃(こもも)さん(16)は「石垣島は(ユニバーサルツーリズムに)対応できていないところもたくさんあると知ってほしい。店側の課題解決のきっかけになれたら」と話した。