菅氏辞任に沖縄関係閣僚 基地負担は?新たな振興は?


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菅義偉首相の辞任意向を受け、会見した河野太郎沖縄担当相=3日、東京

 【東京】菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を決めたことを受け、沖縄関係閣僚にも衝撃が広がった。加藤勝信官房長官は3日の会見で「官房長官として大変無念な思いだ」と述べた。米軍普天間飛行場の移設問題などについて「引き続き辺野古移設を着実に進める」と述べた。

 総裁選への出馬意向を固めた河野太郎沖縄担当相は同日夕、記者団の取材に応じた。来年で日本復帰50年を迎える沖縄の新たな振興策の策定途中である点について問われ、「まだ沖縄を担当する大臣だ。しっかりとやってまいりたい」と述べるにとどめた。

 加藤氏は、安倍晋三前首相の下で官房長官を務めた菅首相から、長官職と、基地負担軽減担当相の職務も引き継いだ。菅政権の沖縄政策への取り組みは「できることは全て行うとの方針で全力で取り組んだ」と強調。「キャンプ・シュワブの辺野古側の埋め立て工事については海面から4メートルまでの工事が完了し、大浦湾についても一部工事に着手した」などとして新基地建設を成果として挙げた。

 普天間飛行場東側にある宜野湾市の市道宜野湾11号の開通や、西普天間住宅地区跡地への琉球大医学部と同付属病院の移転に触れ、「目に見える成果を一つ一つ積み重ねていく」とした。