米軍PFAS放出に抗議へ 宜野湾市議会、意見書案まとまる


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米軍の処理水放出への対応を審議する宜野湾市議会の基地関係特別委員会=3日、同議会

 【宜野湾】米軍が普天間飛行場から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚水を処理し公共下水道へ放出した問題で、宜野湾市議会の基地関係特別委員会(知名康司委員長)は3日、抗議決議と意見書の文案をまとめた。PFASを含む汚水を「公共下水道や河川へ絶対に放出しないこと」などを求める内容となった。8日開会の9月定例会に提案され、全会一致で可決される見通し。

 桃原功市議(結・市民ネットワーク)が配った文案に疑問を呈し、調整時間が欲しいとしていた最大会派・絆輝クラブが3日の委員会で、修正を加えた文案を提案。同文案は「日米政府間において、明確な排出基準を定めること」を要求したが、別会派の市議から「排出そのものを認めてしまわないか懸念がある」などの意見があり削除した。

 文案タイトルにあった「汚水」は「処理水」に変えた。ほかの文言は、各市議で意見を出し合って修正した。市議会として全会一致を目指すことも確認し合った。8日に可決後、9日に県内の関係機関を訪れ文書を提出する予定。