FC琉球、4位に後退 長崎の勢いを止められず1-3 サッカーJ2


社会
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 長崎の勢いを止められず今季7敗目を喫した。前半、相手の得点機に李栄直(リ・ヨンジ)がハンドを取られ、PKで先制点を奪われた。攻めで精細を欠き、激しくプレスをかける長崎の堅守を崩せなかった。手痛かったのは3失点目。後半開始すぐに李のパスミスからダメを押され、一気に脱力感がただよった。

 それでも、けがから久々の復帰を果たした池田廉が左サイドで見せ場をつくる。動きがアクセントとなり、守備を揺り動かした。一矢報いる1点は右サイドで相手のボールを奪った風間宏矢の右クロスからだった。ゴール前の阿部拓馬がGKを引きつけつつパスをつなぎ、最後は清水慎太郎が押し込んだ。

 試合を通して左右のサイドバックをこなした金井貢史は「ミスが重なっての失点で時間帯もいけなかった。守備陣だけのせいでもなく、チーム全体としてボールを運ばれてしまった」と反省点を挙げた。「もっと球際で勝負し、ぶつかり合いで簡単に倒れないようにしないと」とハングリーさを求めた。上位チームとの対戦が目白押しとなる残り14試合。正念場の場面で、どこまで踏ん張れるか真価が問われる。


ゲームプランを練り直していく

 樋口靖洋監督(琉球)の話 自分たちでゲームを壊し、難しい状況に追い込んでしまった。残念でもったいない試合。2、3点目は明らかに(相手への)プレゼントゴール。もっとボールを動かさないといけない。ゲームプランをしっかり練り直していく。


 サッカー明治安田J2第28節は4日、各地で行われ、FC琉球はトランスコスモススタジアム長崎でV・ファーレン長崎と対戦し1―3で敗れた。15勝7敗6分けで勝ち点51のまま。4位に順位を下げた。
 前半から長崎に主導権を握られ、39分にPKから先制点を奪われた。前半終了間際には守備を完全に崩され、2点目を許した。
 後半は開始早々にパスミスから3点目を与えた。30分に清水慎太郎のゴールで1点を返した。
 次戦は11日、サンガスタジアムbyKYOCERAで京都パープルサンガと対戦する。

(2)トラスタ(1勝1敗)
長崎 14勝5分け8敗(47)
 3―1(2―0,1―1)
琉球 15勝6分け7敗(51)
▽得点者 【長】 エジガルジュニオ(PK)(9)沢田(2)都倉(4)【琉】 清水(6)
▽観客 3679人