琉大とガブリエル大(ボリビア)が協定 学生・教職員の学術交流へ


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調印式に参加した琉球大の西田学長(右)とUAGRMのロサス学長(左)

 琉球大学とボリビア・サンタクルス市にあるガブリエル・レネ・モレノ国立自治大学(UAGRM)はこのほど、学術交流協定の調印式を遠隔で行った。琉球大の西田睦学長とUAGRM大学のサウル・ロサス学長が協定書に署名した。

 協定では両大学の教育研究の協力促進に向けて、双方の学生や教職員の学術交流を実施するほか、学術資料や出版物の交換、セミナーやシンポジウムなどの共同開催、共同研究を行っていくことを定めた。

 UAGRM大学は、1880年に開学したボリビアを代表する伝統校の一つ。現在、約10万人の学生が学んでいる。国際協力機構(JICA)の協力で設置された研究センターがあるなど、これまでJICAと連携したプロジェクトや活動を展開し、高い評価を受けている。

 西田学長は「琉球大学は沖縄県で唯一の国立大学であり、アジアの発展に寄与してきた。今後は世界に移住している沖縄県系人とのネットワークを生かして、北米、中南米とも交流を深めたい」と強調。「特にボリビアはサンタクルスにコロニアオキナワがあるので、新たなパートナーシップを深め、学術的な協働・プロジェクトを展開したい」と語った。ロサス学長は「本大学ではサンタクルスの発展に寄与できる人材を輩出している。この協定は学生や教職者の交流を可能とするが、琉球大学との重要な協定は社会的にもインパクトの高いものになると確信している」と述べた。
(安里玉元三奈美通信員)