「大人の給料上げて」「障がい者の手助けを」…児童館の子どもたち、那覇市議会へ要望書


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久高友弘議長(左から3人目)にメッセージを手渡す田崎稜真さん(同4人目)、西竜鳳さん(同5人目)ら=8月25日、那覇市役所

 【那覇】那覇市の国場児童館を利用する子どもたちと山崎新館長が8月25日、久高友弘市議会議長らを訪ね、市議会への要望などを書いた「メッセージ」を手渡した。選挙を身近なものとして捉え、社会への意思表示を経験してもらうことを目的に、同児童館が7月の市議会議員選挙に合わせて企画した。

 メッセージは小学生から高校生まで20人余が書いた。「学校は緊急避難先に設定されている場合が多いので耐震性など安全の確認をしてほしい」「市民に政治について意識してもらうため(議員は)定期的に市民に顔を見せてほしい」といった要望が出た。

 8月25日は子どもたちを代表し、いずれも仲井真小学校6年の田崎稜真さん、西竜鳳(りょうたか)さんが訪ねた。田崎さんは「新型コロナウイルスの影響で仕事が減少している。大人たちの給料を上げてほしい」と要望した。西さんは「障がい者への手助けをもっと増やしてほしい。子どもから高齢者まで平等に楽しく暮らせる街になってほしい」と話した。

 久高議長は「素晴らしい意見だ。皆さんのメッセージを全議員に配る」と感謝し「将来はぜひ議員や市長になってほしい」と激励した。西さんは「分かりました! 頑張ります!」と元気良く答えていた。