レンタカー「ユウ・アイ」が個人向け中古車販売 観光低迷で収益確保へ


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中古車販売の広告をトイレに掲載するユウ・アイレンタカーの仲里忍代表=8月24日、糸満市の糸満自動車学校

 レンタカー事業のユウ・アイレンタカー(那覇市)は、新型コロナウイルスの影響で観光需要の低迷が続く中、レンタカーを中古車として個人向けに販売することで、新たな収益確保を模索している。

 通常レンタカー会社は、車を2~3年間リースしてレンタカーとして使用した後、自社で車を購入してオークションで売却し、利益を得るという。同社は2~3年を待たずとも、購入希望者がいた時点でリースを解約して販売する方向に切り替えた。

 売り上げが2019年比で6割減となる中、月々のリース代や整備費などの出費の抑制にもつながる。台数は観光客が戻るまでの当面の間は、コロナ前の半数以下に減らしている。

 個人客向けに直接中古車を販売するため、通常の中古車販売店よりも価格は1~2割は安いという。レンタカー会社には半年に1回の車両点検、年に1回の車検が義務付けられているため、比較的良い状態の車を販売できることや、すぐに試乗できることもメリットという。

 8月24日からはコールアップジャパン(南風原町)と協力して、糸満自動車学校での広告掲載を始め、運転免許を取得したばかりの人もターゲットにする。

 コールアップジャパンは、トイレのふたに貼る抗菌・抗ウイルスの機能性シートを県内で販売している。同自動車学校には、抗菌シートにユウ・アインタカーの中古車販売広告をデザインし、トイレに掲示している。

 ユウ・アイレンタカーの仲里忍代表は「レンタカー会社でも車を売っていることを知ってほしい」と話した。