「ギャンブルに使った」定期船チケットの売り上げ4000万円を横領 座間味村、職員を懲戒免職


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クイーンざまみ3(資料写真)

 【座間味】座間味村は7日、村と那覇市を結ぶ村営定期船で、3月まで村役場那覇出張所長の40代男性が、船舶チケットの売上金の一部を横領していたと発表した。横領した金額は調査段階で推定4千万円に上る。村に匿名の情報が寄せられ、判明した。村によると、男性は事実を認め、横領した金を「ギャンブルなどに使った」と話しているという。男性は6日付で懲戒免職処分になった。男性の関係者によると、本人は7日、那覇署に出頭したという。

 村によると、男性は2016年4月から21年3月までの間、那覇出張所の所長として勤務した。在任期間中、別の職員が退勤した後、乗船した客をキャンセル扱いにして伝票を改ざんしたという。乗船人数と売上金を偽って記載し、受領した金を不正に入手した。

 2005年にも村船舶課の元係長が村営定期船の売り上げの一部を横領し、懲戒免職になった。宮里哲村長は「コロナ禍において、村民の皆さまの生活が疲弊している中、船舶関連で二度も不祥事が起きてしまったことを大変申し訳なく思う。原因究明と再発防止を徹底し、村民や乗船する皆さまの信頼回復に取り組んでいきたい」と述べた。宮里村長は8日午後1時半にも那覇市内で記者会見を開き、説明する予定。