沖縄でアストラ製ワクチン接種開始 県が電話予約受け付け


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沖縄県の広域ワクチン接種センターでアストラゼネカ製のワクチンを接種する人たち=7日午後、那覇市の県立武道館

 沖縄県は7日、那覇市の県立武道館で運営する新型コロナウイルスワクチンの広域接種センターで、英アストラゼネカ製ワクチンの接種を始めた。県内での同社製ワクチン接種は初めて。アレルギーなどで他社製ワクチンを接種できない人や仕事の関係で打てなかった人ら約40人がこの日、接種した。

 この日の接種は午後6時半~同7時半。同センターではモデルナ製ワクチンの接種もあるため、入り口など動線を分けた。過去に薬でアレルギーがあったという会社員の外間政司さん(46)=北中城村=は「最初はワクチンを打たないつもりだった。これなら打っていいだろうと思った。少しでも安心したかったので、(機会を)逃してはいけないと思って打ちに来た」と語った。

 アストラ社製ワクチンは厚労省が5月に特例承認した。血栓症の副反応が海外で報告されていたことから使用を見送ってきたが、7月下旬に40歳以上を接種対象とすることを決めた。ただ、アレルギーなどで他社製ワクチンを接種できない人や、海外でアストラ社製ワクチンを1回接種済みの人は18歳以上も接種できる。2回目の接種は原則8週間後。

 アストラゼネカ社製の次回接種は21日午後6時半~7時半のみで、接種会場は県立武道館のみ。ワクチンは100回分確保しているという。予約は電話受け付けのみ。