1人からの感染0.69 県疫学解析委「確実に減少し始めている」


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 新型コロナウイルスに関する県疫学統計・解析委員会は7日、1人の感染者が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が先週(8月30日~9月5日)は0.69だったと発表した。県によると、先々週の確定値は0.90だった。同委員会は「確実に減少し始めている」と分析し、今週(9月6~12日)の新規陽性者数は2千~2500人と推定している。

 高齢者の割合は低いものの直近3週間は徐々に上昇し、未成年の割合も上がっていると指摘した。年代別では10歳未満と10~50代、70代で男性が多い。地域別では、北部を除き新規陽性者数は減少に転じているが、学校再開やイベント開催などで再び感染が拡大する恐れがあると指摘している。

 中等症であっても自宅療養を余儀なくされていた状況は、おおむね入院が可能になったとして、今週末までの入院患者数を650~700人、重症患者数を20~30人とそれぞれ減少すると見込んだ。