泊の県漁連競り施設、賃貸や譲渡希望 那覇地区漁協


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泊魚市場=2018年(資料写真)

 那覇市の泊魚市場にある県漁業協同組合連合会(県漁連)の荷さばき施設について、県漁連の競り機能が糸満市に移転した後の施設を、那覇地区漁業協同組合が賃貸や有償譲渡で使用したい意向を示している。7日に開かれた那覇市議会9月定例会代表質問で、市の末吉正幸経済観光部長は「(那覇地区漁協の使用を)市としても県に要請をしたい」と述べた。山川典二氏(自民)への答弁。

 那覇地区漁協は8月31日に市や市議会に対し、施設の使用を県に働き掛けるよう要請・陳情していた。

 県漁連と那覇地区漁協でつくる泊魚市場有限責任事業組合は3月末で解散し、4月からそれぞれで競りをしている。泊魚市場の荷さばき施設は約3千平方メートルで、県漁連の施設はその約7割、那覇地区漁協は約3割を占める。県漁連は2022年10月の糸満移転後、泊の施設を解体する予定。

 末吉部長は那覇地区漁協が運営する競り市場について、将来的に「市が開設者となることも選択肢の一つだ」とも述べた。「(施設の)床面積不足や老朽化に伴う建て替えなどの課題を解決するには単一漁協の運営では難しい。中長期的な視点で検討する」とした。