寮生が濃厚接触者になったら…隔離のための宿泊費を県が補助 自宅待機の生徒支援


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 沖縄県教育委員会は10日、離島・県外出身者で本島の寮に住む児童生徒について、新型コロナウイルスで濃厚接触者となった場合、隔離のための宿泊費を補助する「県立学校学寮等入寮者支援事業」を立ち上げた。県教委は濃厚接触者となった場合、本島で引き受ける保証人がいない児童生徒について、入寮を控えるよう求めていた。夏休み明けに入寮せず自宅にとどまる離島・県外出身者は8月30日時点で163人いた。支援事業が立ち上がり、寮に戻ることができる。

 県教委が那覇市東町の県立離島児童生徒支援センター(群星(むるぶし)寮)や寮を併設する県立学校に出した文書では、陽性や濃厚接触者となった場合に、本島で引き受ける保証人の有無にかかわらず寮生を受け入れること、健康観察などの徹底と入寮前のPCR検査実施などを推奨することを示した。また、感染への不安から、入寮しないとの申し出があった場合、学校は出席停止とし、オンラインなどによる学習支援を行うこととした。

 県教育庁県立学校教育課の担当者は「本島に引き受け先がない寮生を受け入れるに当たり、課題となっていた陽性者や濃厚接触者になった場合の対応が整ってきた」と話した。

 陽性となった場合、本島に引き受ける保証人がない寮生は、県の療養施設に入れるよう調整する。