台風14号、石垣市で1人重傷 八重山各地で停電220戸(9月13日夕)


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気象庁が13日午後3時に発表した台風14号の経路図(気象庁HPより)

気象庁によると、13日午後3時、強い台風14号は奄美大島よりも北で、大陸寄りの東シナ海にあり、約30キロの速さで北に進んでいる。県によると、12日、台風の影響で石垣市に住む70代男性が助骨を複数カ所折る重傷を負った。12日に暴風警報が発令された与那国町では最大瞬間風速45・4メートルを観測した。
 台風14号の影響で重傷となった70代男性は、自宅2階のベランダで台風対策をしていたところ風にあおられ転落した。八重山病院に搬送され入院しているが、意識はあるという。

 沖縄電力によると、12日に石垣市と与那国町、竹富町で合わせて最大220戸が停電した。13日までに復旧作業は完了した。
 11日午後から12日未明にかけて大雨警報が発令された石垣市では、10日午前12時から13日午前11時までに142・5ミリの降雨量を観測した。西表島は140・5ミリ、与那国町所野では125ミリを観測した。

 台風14号は13日午後3時現在、中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径75キロ以内で25メートル以上の暴風域、東側500キロ以内と西側330キロ以内では15メートル以上の強風域となっている。今後、東シナ海の大陸沿岸沿いに停滞し、次第に向きを変え18日に日本海に進んだ後、温帯低気圧に変わる見込み。

 沖縄気象台によると沖縄本島地方と先島諸島では、14日にかけて台風に流れ込む湿った空気の影響で発達した積乱雲による落雷や突風、急な強い雨に注意するよう呼び掛けている。