保守系の元首長や議員でつくる「県政奪還を実現し沖縄の確かな未来を創る会」が13日に発足し、同日に那覇市内のホテルで記者会見した。来年の県知事選を見据えて「保守合同の推進役を微力ながら果たしていきたい」と訴えた。11月にも予定される衆院選では、保守分裂の公算が大きくなる1区での下地幹郎氏=無所属=の自民党復党を巡る議論への関わりについて具体的な言及を避けた。
沖縄の確かな未来を創る会は、「オール沖縄」勢力による県政を「県民不在の『イデオロギー優先の県政』が続いている」と批判。来年の知事選での県政奪還に向け、「いかなる困難も乗り越え、保守中道の一本化を実現」する必要性を訴えた。
会見では下地氏の復党議論への姿勢を問う質問が相次いだが、共同代表の安次富修元衆院議員は「とにかく皆が一つにまとまることが大事だ」などと回答するにとどめた。会の設立時期について、およそ1年後に迫った知事選を見据えた対応だと説明した。
共同代表には安次富氏のほか、儀間光男前参院議員や新垣哲司元自民県連会長ら13人が就いた。事務局によると、県内全域の50人超の元首長・議員が趣旨に賛同しており、今後も増える予定だという。