医療連携の宿泊提案 タピック、コロナ禍新プラン 看護師常駐、相談も


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「タピック・コロナに克つプラン」を発表した医療法人タピックの宮里好一理事長(中央)=13日、県庁記者クラブ

 タピックグループは13日、ユインチホテル南城の宿泊プランとして「タピック・コロナに克つプラン」を実施すると発表した。コロナ禍で生活が制限され、心身に不調を来している人や、家族が濃厚接触者になり隔離を必要とする人などを対象に、健康プログラムを含めたホテル滞在を提案する。

 1泊2食付きの宿泊プランに、事前のPCR検査や簡易心理状態チェック、健康相談などのサービスが付く。新たにホテル内に設置した医療相談室に看護師が常駐し、24時間体制で宿泊客の体調に関する相談を受けられるようにする。

 沖縄リハビリテーション病院と連携し、オプションで医者の診療を受けたリハビリプログラムなどを組むこともできる。

 タピックによると、外出制限が長引く中で、主に高齢者の体力や認知機能の低下がみられる。年齢を問わずゲームやアルコールへの依存が増加傾向にあり、うつなどの症状も増えているという。医療機関と連携したホテル滞在を提供することで、心身のリフレッシュやケアにつなげる。

 15日から予約の受け付けを始め、宿泊は20日から。2人1室で1人あたり1万8千円。長期滞在も想定しており、10連泊以上だと同1万3千円ほどになる。

 タピックの宮里好一理事長は「全体的に心身の不調者が増えており、コロナ後には要介護者も増加するだろう。ホテルを活用してバックアップしたい」と話した。