持ち寄ってお裾分けを…琉銀2支店にフードボックス 一人親世帯など支援


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支援を喜ぶ西原町社協の大城幸哉会長(左から3人目)と宮城朋子坂田支店長(同2人目)、西田貴子西原支店長(同4人目)=8月31日、同社協

 【西原】琉球銀行は1日から、同行西原支店・坂田支店にフードボックスを設置している。行員や地域から食品や生活用品を持ち寄ってもらい、必要としている人にお裾分けするフードドライブ支援を西原町社会福祉協議会(大城幸哉会長)と連携する。

 大城会長は「西原は那覇近郊なので飲食業や観光業従事者に加え、二つの大学があるので県外出身学生・外国からの留学生も多く、新型コロナの影響でお困りの方が多い。特例貸し付けも9億円を超えた。地域に根ざした琉球銀行さんの支援に感謝する」とお礼を述べた。

 琉球銀行西原支店の西田貴子支店長は「地域の皆さんが思いやりや気遣いの愛情で、来店するついでに食品を持ってくるのが当たり前になってくれたらと思う。私も、準備している」と笑った。

 同坂田支店の宮城朋子支店長は「ロビーにボックスを置いてあることをお客さまにご案内して『一緒にやりませんか』と声掛けしたい。食糧だけでなく生活必需品のシャンプーやごみ袋なども学生さんが希望していることをお伝えしたい」と話した。

 回収は毎週金曜日に、社協職員が行う。生活に困窮している世帯や、ひとり親世帯、学生支援に1週間分を渡す。

 町社協の前田光智事務局長は「企業の皆さまの優しい支援の連鎖が西原町から県内に広がって行くことを願っている」と話した。
 (小波津昭子通信員)