総裁選、沖縄関係議員の対応は?西銘、国場氏は岸田氏 宮崎氏、河野氏を支持


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自民党沖縄県連=2020年10月、那覇市久茂地

 【東京】自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に向け、同党の沖縄関係衆院議員がそれぞれ支持する候補を15日までに固めた。西銘恒三郎衆院議員は岸田文雄前政調会長、宮崎政久衆院議員は河野太郎沖縄担当相を推す見込みだ。国場幸之助衆院議員は以前から岸田氏への支持を表明している。

 総裁選には岸田、河野両氏のほか、高市早苗前総務相が出馬を表明。野田聖子幹事長代行が出馬を模索し、16日にも最終的な判断を下す見込みだ。

 派閥の領袖(りょうしゅう)が出馬しない「竹下派」に所属する西銘、宮崎両氏はこれまで、「候補と政策が出そろった時点で決める」として支持候補を明らかにしていなかった。

 西銘氏は派内の加藤勝信官房長官に出馬の意思を直接確認するなど、派閥からの候補擁立の可能性も模索したが、加藤氏が提案を固辞。派閥が支持候補一本化を見送り、事実上の自主投票にする流れになったことを受け、岸田氏を支持する意向を固めた。

 西銘氏は、岸田氏が沖縄担当相の経験があり「美ら島議員連盟」会長も務める点などから「沖縄応援団の一人。沖縄と同様に戦火をくぐった広島から平和のメッセージを発信してほしい」とした。

 宮崎氏は、党内の派閥横断の若手・中堅議員グループ「党風一新の会」に参加。仲間らと議論を重ね、同グループ内でも評価の高い河野氏に傾いた。

 宮崎氏は河野氏について「発信力、突破力、実行力が傑出している。来年で日本復帰50年となる沖縄の新たな振興計画の策定にも携わり、沖縄との縁も深い」と支持の理由を明かした。

 岸田氏が率いる「岸田派」に所属する国場氏は、同氏の支持拡大に向けた運動を活発化している。 (安里洋輔)