未成年の集団飲酒2.5倍 沖縄県警補導 パトロール強化、学校と連携へ


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 未成年が3人以上で酒を飲んだ場合の「集団飲酒の補導件数」が、今年1~8月で48件に達し、昨年同期比(19件)より大幅に増え2.5倍となっていることが16日、分かった。過去3年間の集団飲酒の補導件数は18年23件、19年11件、20年21件となっており、今年はすでに各年の倍以上となっている。県警少年課の髙島久典次席は「補導要請やパトロールを通じて対策を強化していきたい」と話した。

 県警がまとめた2018年1月から21年8月までの月ごとの「集団飲酒の補導件数」によると、今年の件数は突出している。18年1月からの1カ月当たりの最多件数は今年3月の10件で、今年2月と4月は9件あった。今年1月の7件は18~20年の間で最も多かった月と同じ件数だった。

 また、3人以上の「集団飲酒の補導件数」が増加している一方で、2人以下の未成年も含んで酒を飲んだ場合の「飲酒補導人数」は、今年8月まで582人が補導されており、昨年同期の634人より減っている。

 高島次席は「今年は薬物の取り締まりだけでなく、集団での飲酒が増加している。学校とも協力しながら社会全体で取り組まないといけない」と指摘した。

 本島南部で7月、集団飲酒後、車に残された少年が熱中症で命を失う事故が起き、未成年の飲酒が問題となっている。