「夢、諦めないで」上与那原選手が玉城知事と対談 パラ銅メダル


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玉城デニー知事(手前)に東京パラリンピックで獲得した二つの銅メダルを示して大会を振り返る上与那原寛和選手=16日、県庁

 玉城デニー知事は16日、東京パラリンピックの陸上男子車いすT52の400メートルと1500メートルで銅メダルを獲得した上与那原寛和選手とオンラインで対談した。4大会連続出場を果たし、県勢として初めて同一大会で複数メダル獲得という快挙を成し遂げた上与那原選手は「自国開催ということで、皆さんに身近で見てもらうためにも、頑張ろうと日々練習してきた。メダルを取れたことに感謝したい」と多くの支援に謝意を述べた。

 コロナ禍で1年延期され、上与那原選手は50歳となって迎えた大会だったが体力の衰えなどもなく「練習を重ね手応えを感じていた」と振り返った。

 2008年の北京大会で銀メダルを獲得し県民栄誉賞を受賞。今回の活躍で2度目の県民栄誉賞が授与されることが決定している。県庁で画面越しに向き合った玉城知事は、東京パラの試合について「障がいのあるなしに関わらず、たくさんの方に励ましを与える素晴らしいレースだった。2度目の県民栄誉賞受賞も当然だ」と功績をたたえた。

 上与那原選手は緊急事態宣言が発令され、練習場所の確保が難しい中「地元、沖縄市の理解や協力もあり練習ができた」と活動を支えた関係者らへの感謝を口にした。声援を届けてくれた県民へ向け「目標を持って向き合い、あきらめなければ夢がかなうということを伝え続けたい」と躍進を目指していくことを誓った。