みんなで歌おう「しまくとぅば」 沖縄とハワイの言葉つなぎ配信 アイロウさんら手がける


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄とハワイの「しまくとぅば」で楽曲を制作した、カイルアフラスタジオのセイヤー麻美さんと曲の演奏をするアロハイサイバンドのキャラクター・玉城ぽーくん=10日、北中城村

 【中部】ハワイアンフラの団体「カイルアフラスタジオ」が、沖縄とハワイのしまくとぅばを歌詞にした楽曲「しまぬあいくとぅば~アロハイサイ~」を制作した。次世代に残し伝えたいしまくとぅばを募り、集まった言葉をつなぎ合わせて仕上げた。楽曲は子ども向けで、ゆったりとした曲調に三線やウクレレの音色がやさしく響く。17日から動画投稿サイト・ユーチューブで配信している。

 18日は「島くとぅばの日」。ボーカルを担当したセイヤー麻美さん(35)は「言葉は文化芸能の基盤。フラを学ぶ私たちもハワイと沖縄の言葉を大切にしながら、どうやったら子どもたちに楽しく伝えられるかと考えた」と語った。

 県の「しまくとぅば普及促進事業」を活用し、「残し伝えたいしまくとぅば」の募集を呼び掛けたところ、100を超える沖縄方言と約30のハワイ語が集まった。「障がいがあり、『うんじゅぬなさけ』と言う言葉が身に染みる」「ハワイの『オーリノリノ』(光り輝く)という言葉を大切にしている」などのエピソード付きのメッセージも多数寄せられたという。

 作詞はカイルアフラスタジオのメンバーが行い、タレント・アイモコのアイロウさんが作曲、音楽プロデューサーの玉置淑晴さんが編曲を担当した。

 子どもたちが運動会や地域行事などで楽しく学べるように、カイルアフラスタジオの仲本大樹代表が振り付けも考案。動画では沖縄観光PR大使の花笠マハエとマハ朗が踊っている。動画は「しまぬあいくとぅば」で検索すると視聴可能。楽曲は無料提供している。問い合わせはalohaisai.okinawa@hotmail.com